Webファイリングシステム ─ GAUF
GAUFはTCLEXGAUにより構築されたクライアント/サーバー対応のWebファイリングシステムです。
地図上に配置したオブジェクトから、ワープロ・表計算・イメージ・ビデオ・音声・CAD・ホームページアドレスetc...あらゆるタイプのデータファイルにアクセスします。手軽なGISファイリングシステムです。
調査情報(防災・河川・環境・道路・交通事故等)・公共公益施設等の情報管理・施設管理...位置と不可分な情報を扱うあらゆる業務でお使いいただけます。
ファイリング
ファイリング機能
地図上で、ファイリングオブジェクト(シンボル・ポリゴン・ライン・テキスト)を入力して、ファイリングするデータを指定します。ワープロ・表計算・画像・音声・ CADなど、あらゆるタイプのデータファイルや、URLをリンクさせることができます。
Windowsエクスプローラで設定されているファイルタイプであれば全てリンク可能です。
イメージファイルの貼付
オブジェクトにリンクされたイメージファイルは、そのイメージをマップに直接自由なサイズで貼り付けることができます。
リンク先ファイルの参照(編集)
地図上に入力されたファイリングオブジェクト(シンボル・ポリゴン・ライン・テキスト)をクリックする操作で表示ソフトを自動起動し、閲覧・編集が行えます。
ビデオ映写機能
ビデオ映写機能
地図上で、撮影ラインを入力し、対応するビデオファイル名を指定します。
そのラインオブジェクトをクリックする操作で、ビデオ映写が開始します。ビデオ映写に沿って、地図上では現撮影位置がマークされていきます。
ビデオソフト側で巻き戻し・早送りをすれば、もちろん地図上の撮影位置もその位置に移動します。
等速でない映像の場合は、入力時のオプションで、通過時間を設定できます。
表示機能
複数ファイル重ね合わせ表示
TCLEXGAUはメモリが許す限り、ファイルを同時に重ねて表示できます。航空写真の上に台帳図を重ね合わせ表示するなど、いろいろな用途に使うことができます。
DMデータ・国土地理院1/25000・航空写真・住宅地図等々...異なるフォーマットのファイルを変換して表示する機能を実装しています。
地図記号表現
TCLEXGAUは国産GISらしいきめ細かな図形表現力をもっています。例えば、線の太さやシンボルの大きさ等は、表示(印刷)縮尺に左右されない「スタティック値」と、縮尺に応じて変化する「ダイナミック値」で指定することができます。
「ダイナミック値」で指定すれば、その地図の図式規定に厳密に従った線種で印刷することができます。
また、ポリゴン(閉領域)内部を塗りつぶす時のパターンをベクタシンボルやビットマップで定義することができます。その場合にもスタティックとダイナミックがあります。
3D表示
標高メッシュの情報と建物の現況調査のデータをもとに指定したエリアを3D表示します。
クエリで着色された情報も建物の3次元図形に反映します。
ロジカルスケール
表示スケールを18段階に分け、スケール毎にロードするマップクラスを指定したり、表示レイヤの設定を行うことができます。
論理スケールも前述の指定も、ユーザーが自由に定義可能です。
ビュータブ
レイヤごとに、表示・非表示の組み合わせ或いは追加表示・追加非表示を登録したものをビュータブといいます。
ビューはユーザーが自由に登録可能です。
レイヤ
TCLEXGAUのレイヤは、名称を構造化できる仕組みになっています。名称を".(ドット)"で区切ることにより分類しながら命名でき、メモリが許す限りのレイヤ数が用意できます。
ボラタイル(揮発)レイヤ
通常、オブジェクトの表示パラメータは、レイヤオブジェクトが持っています。ボラタイルレイヤは、オブジェクトごとに細かく表現設定したい場合に作成し、オブジェクトにアタッチさせるもので、ダイナミックな図形表現が変更できます。ボラタイルレイヤには、シンボル・テキスト・飾り線(特殊線)・色塗りなどがあります。
スクロール・パンニング・全体表示
地図の表示位置を移動させる機能です。マウスホイールボタンでの操作ですので、いかなる状況でも割り込み操作が可能です。キーボードでも同様の操作が行えます。
ズーミング
ズームイン・ズームアウト・任意ズーム・ダイレクトズームがあります。
中心位置を指示してのズーミングは、マウスモードで行います。
ダイレクトズームはマウスホイールボタンでの操作ですので、いかなる状況でも割り込み操作が可能です。キーボードでも同様の操作が行えます。
ビューウィンドウ
ビューウィンドウは全体索引図ウィンドウです。相対的な位置を確認したり、メインマップの表示範囲の移動・変更を行うことができます。
また、ビューウィンドウ自身でも、位置の保存と復帰・全体範囲の更新などが行え、マップウィンドウ同様、ズーミング・パンニング・スクロール・センタリングなどの表示操作が行えます。
常に固定された案内図が表示されるのではなく、メインウィンドウの状態により、ダイナミックに更新されますから、マルチウィンドウのようにも利用できます。
プレビュー表示
個別調書や集計調書・各種図面などをプリンタやプロッタに出力する前に、画面上で印刷イメージを確認するための機能です。
プレビューウィンドウでも、マップウィンドウ同様、ズーミング・パンニング・スクロール・センタリングなどの表示操作が行えます。
検索機能
住所検索
住所を指定して位置を検索します。行政界データ・建物データ・住宅地図データなどにより可能なところまで検索します。
住所検索は、タッチパネルに対応しており、画面遷移等は、ユーザーが自由に設定することができます。
目標物検索・登録機能
ユーザーが自由にポジション(位置とスケール)を分類し、名前をつけて保存することができます。また、入力されている建物データから、目標物を自動生成する機能もあります。目標物検索は、タッチパネルに対応しています。
クエリの作成・登録
単一・複数クラスのクエリを作成し、登録する機能です。
クエリ対象はデータベース・ローカル・セレクション(絞り込み)・領域内・メモリ、結果はセレクション・色分け・メモリです。
検索条件は、全てのフィールドの他、レイヤ・図形ID・長さ・面積・座標値などの要素も設定できます。また、ここでは、実行時にユーザーが条件を入力できるパラメータクエリ・連結クエリ・色分図などが作成・ナきます。色分の場合は凡例を自動作成します。
実行後には、結果のオブジェクトに対しさらにさまざまな結果操作が行えます。
全国地名検索
プロパティ
オブジェクトセレクション
マウス操作により地図上でオブジェクトをセレクションする機能です。単一セレクションと範囲指定による多重セレクションがあります。この機能は、図形編集を行ったり、プロパティウィンドウやセレクションシートでプロパティを参照・更新・集計する場合などに利用されます。
プロパティウィンドウ
プロパティウィンドウは、セレクションしたオブジェクトのプロパティを参照・編集します。
また、HTMLフォームウィンドウ作成機能もサポートされています。
セレクションシート
セレクションされているオブジェクトをリスト表示する機能です。位置検索・全体領域表示・点滅表示・属性表示・Excel出力・ソート・絞込み検索・合計/最大/最小/平均値表示などの操作が行えます。
プロパティバルーン
オブジェクトにマウスを近づける操作で、プロパティを吹き出し形式で参照します。
図面出力
任意図面
任意図面は、自由な範囲、縮尺で作成される図面のことをいいます。
出力する用紙サイズおよびスケールを選択し、地図上で任意の出力位置を指示することで作成・印刷できます。また、地図に出力する項目は、定型図と同様に自由に設定できます。
なお、任意図作成中に回転角を与えることにより、回転印刷が行えます。
レイアウタ
図面や調書の作成をサポートするツールです。これを利用して、複数の地図や画像・その他地図に関連するデジタル情報をひとつの図面内に自由に配置して図面を作成することもできます。
この機能は、計画・設計図面や現場報告書、プレゼンテーションなど、業務の目的に即応した図面を作成・印刷する場合に適しています。
一度作成したレイアウトは保存・呼び出しすることができるので、後に同様の業務が発生した時に再利用することが可能です。
主題図作成
主題図作成機能は、ある特定の条件を与えて該当する施設を強調したり色分け表示する機能です。この機能により施設の分布状況や、相対的な位置関係を目で確認することができます。また、出力してプレゼンテーション用の資料としても使えます。
主題図はTCLEXGAUがサポートするクエリ作成機能により、自由に作成・保存することができます。
入力・編集・@能
入力機能
入力オブジェクト
- ポリゴン(ホール・島地)
- ライン
- シンボル
- テキスト
- オルソ画像
操作性
■作図中に、ズーミング・パンニング・ズーミング等の表示操作や、既存施設のプロパティ参照が随時割込んで行えます。
■座標値キー入力ダイアログが用意されています。
■頂点入力アンドゥ機能・補助線作図・スナップ(ポイント・ライン・センター)などの入力補助機能が用意されています。
編集機能
座標移動(ベクトル標定)
標定点を入力し、オブジェクト(群)の座標の移動を行います。標定が複数の場合には、ヘルマート変換が行われます。
セレクションロック設定
オブジェクトに対するセレクションロックの変更を行います。
レイヤ移動
他GISで作成しインポートされた地形等を、別のレイヤに振り替えます。
プロパティインポート
施設ごとに作成されたテキストファイルからプロパティをインポートします。
頂点の編集
オブジェクトの頂点を追加・移動・削除します。
ポリゴン分割・ポリゴン結合
削除・回転・移動・コピー・カット・貼付
アンドゥ・リドゥ
インポート・エクスポート
ラスタマップインポート機能
ラスタマップ(BMP・Tiff・JPEG・Png)は、矩形範囲の左下と右上を入力、ラスタファイルを選択して、インポートします。
東西南北のスケーリングと、アフィン変換により画像変換してインポートする機能を提供しています。
トリミング
ラスタ地図は、整飾部や余・瀦狽?恚獅オて地図領域のみのデータにトリミングします。
インポート
インポート機能では、設定した座標系とインポートするマップの座標系が異なる場合には、座標変換を行います。
- DM
- DXF
- SIMA
- GeoConcept
- CSV(TCLEXGAU)
- Shape
- 数値地図2500
- 標高メッシュ
- TWF/TIF
- JGW/JPG
- JPW/JPG
- BPW/BMP
- BMW/BMP
- GeoTiff
- EXIF
※ゼンリン住宅地図(ZmapTOWNU)は、弊社での変換作業となります。
エクスポート
- DM
- DXF
- Shape
- SIMA
- CSV交換フォーマット
設定・ファイル操作
メインHTML作成
ひな形の指定・座標系の指定・論理スケール・ユーザー権限・ロードするXMLファイル・初期状態・サーバーマップの自動オープン設定など、セットアップウィザードにより、新しいメインファイル(*.htm)を簡単に構築します。
履歴管理
サーバーにアップロードする際に、オブジェクトの変更前の状態が別マップファイルに抜き出されて保存されます。
その他設定・ファイル操作に関する機能
- クラス/レイヤ/プロパテイ/シンボル/スタイル設定
- XMLロード/保存
- マップファイルのロード/保存
- マップファイルのダイレクト編集
- サーバーマップの保存/自動ロード設定
- サーバーマップのダイレクト編集
- サーバーマップの差分ファイル経由編集
- C/S利用者がデータ修正を他者に委託する等の利用目的に作成された機能です。 スタンドアロンでもサーバーのマップの編集が可能です。
- 検索データの自動作成
- 別マップファイルへの履歴管理 他
その他の機能
オブジェクト解析
セレクションしたオブジェクトの、システムプロパティを参照する機能です。
面積計算・距離計算
オブジェクトの面積や距離・角度等をツールバーに表示する機能です。
マップ解析
指定したマップの、マップタイプ・座標系・オブジェクト数等の情報を表示します。
ポジション登録
マップウィンドウに表示されている状態(スケール・位置)を分類して登録する機能です。
バッファゾーン
既存のオブジェクト群または作図したオブジェクトに幅(ポイントの場合は半径)を与えることによって新たな範囲(バッファゾーン)を生成する機能です。生成したバッファゾーンは、その範囲内に含まれるオブジェクトを集計する場合などに利用されます。
マップ画像エクスポート
地図表示状態からラスタ地図を作成、マップファイルとして格納します。
最短経路検索
マップクラスXMLで提供(最短経路検索.XML)。道路中心レイヤ名を指定(交差点で切断された端点接続ライン)し、最短経路を検索表示します(到達範囲検索・交通条件設定機能については拡張予定です)。
サーバーライセンス
サーバーライセンス
サーバーライセンスにより、閲覧機能(上記機能のうちファイルに書き込む機能やインポートを除く)はクライアントフリーとなります。また、次の機能が利用できます。
- 編集排他制御
- マップファイルからマップHTMLファイルの自動作成
- マップHTMLをイントラネット/インターネット環境で表示
なお、ネットワークサーバーでもWebサーバーでも、特別な設定やインストール操作は不要です。
WebC/Sライセンス
WebC/Sライセンスにより、インターネット/イントラネットでのクライアント/サーバーを実現します。サーバーライセンスがインストールされているマシンでのみ利用可能です。
動作環境
クライアント
OS | Windows10/11 |
CPU | 1GHz以上(推奨) |
メモリ | 4GB以上(推奨) |
ブラウザ | InternetExplorer11/Edge(IEモード) |
通信実効速度 | 8Mbps以上(推奨) |
ディスプレイ | カラーパレット65536色以上 解像度/1024*768(推奨) |
マウス | ホイール付きマウス |
サーバー
Webサーバー | Windows(IIS) UNIX(APACHE) |
ネットワーク サーバー |
Windows |
適用分野
調査業務や施設情報の管理など、位置と不可分な情報を扱う業務全般に幅広くご活用いただけます。
河川調査
道路施設・交通事故履歴
ハザードマップ
防災
設計情報・走行ビデオ
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