Web都市計画システム ─ GAUUR
GAUURはTCLEXGAUにより構築されたクライアント/サーバー対応のWeb都市計画システムです。
表示機能
スタンプ入力
用途地域の「容積率+用途別+建ぺい率」もしくは「容積率+用途別+建ぺい率+高さ」のスタンプマークを任意の位置に表示します。
用途地域の情報を更新すると自動的に文字が変更されます。スタンプの位置を変更すると新たな地点に合わせて表記も更新されます。
3D表示
標高メッシュの情報と建物の現況調査のデータをもとに指定したエリアを3D表示します。
クエリで着色された情報も建物の3次元図形に反映します。
スクロール・パンニング・全体表示
地図の表示位置を移動させる機能です。マウスホイールボタンでの操作ですので、いかなる状況でも割り込み操作が可能です。キーボードでも同様の操作が行えます。
ズーミング
ズームイン・ズームアウト・任意ズーム・ダイレクトズームがあります。
中心位置を指示してのズーミングは、マウスモードで行います。
ダイレクトズームはマウスホイールボタンでの操作ですので、いかなる状況でも割り込み操作が可能です。キーボードでも同様の操作が行えます。
ビューウィンドウ
ビューウィンドウは全体索引図ウィンドウです。相対的な位置を確認したり、メインマップの表示範囲の移動・変更を行うことができます。
また、ビューウィンドウ自身でも、位置の保存と復帰・全体範囲の更新などが行え、マップウィンドウ同様、ズーミング・パンニング・スクロール・センタリングなどの表示操作が行えます。
常に固定された案内図が表示されるのではなく、メインウィンドウの状態により、ダイナミックに更新されますから、マルチウィンドウのようにも利用できます。
ビュータブ
目的に応じてカスタマイズされた表示・非表示の組み合わせを、ビュータブとして設定することができます。
設定はユーザーが自由に編集・登録可能です。
複数ファイル重ね合わせ表示
TCLEXGAUはメモリが許す限りファイルを同時に重ねて表示できます。航空写真の上に台帳図を重ね合わせ表示するなど、いろいろな用途に使うことができます。
DM・SIMA・国土地理院1/25000・航空写真・住宅地図等々...異なるフォーマットのファイルを変換して表示する機能を実装しています。
電子国土の利用
インターネットに接続されていれば、案内図等に国土地理院の電子国土の地図が利用できます。
地図記号表現
TCLEXGAUは国産GISらしいきめ細かな図形表現力をもっています。例えば、線の太さやシンボルの大きさ等は、表示(印刷)縮尺に左右されない「スタティック値」と、縮尺に応じて変化する「ダイナミック値」で指定することができます。
「ダイナミック値」で指定すれば、その地図の図式規定に厳密に従った線種で印刷することができます。
また、ポリゴン(閉領域)内部を塗り・ツぶす時のパターンをベクタシンボルやビットマップで定義することができます。その場合にもスタティックとダイナミックがあります。
ボラタイル(揮発)レイヤ
通常、オブジェクトの表示パラメータは、レイヤオブジェクトが持っています。ボラタイルレイヤは、オブジェクトごとに細かく表現設定したい場合に作成し、オブジェクトにアタッチさせるものです。
ボラタイルレイヤには、シンボル・テキスト・飾り線(特殊線)・色塗りなどがあります。
なお、地目・所有者・面積などの注記は、筆界のもつプロパティ値から発生しています。
ロジカルスケール
表示スケールを18段階に分け、スケール毎にロードするマップクラスを指定したり、表示レイヤの設定を行うことができます。
論理スケールも前述の指定も、ユーザーが自由に定義可能です。
レイヤ
TCLEXGAUのレイヤは、名称を構造化できる仕組みになっています。名称を".(ドット)"で区切ることにより分類しながら命名でき、メモリが許す限りのレイヤ数が用意できます。
主題図作成・出力機能
建物現況把握
色分け表示機能で建物現況把握を支援します。
基本属性である建物区分のほか、基礎調査で収集された「防火構造」や「現況用途」による色分け表示が行えます。
標高メッシュを活用した想定浸水区域色分け表示
標高メッシュの情報をもとに、任意の地点の浸水水深から、想定される浸水のエリアを作成します。
水深を変化させて再計算が行えます。
標高メッシュを活用した傾斜方向色分表示
隣あう標高メッシュの標高差が最大となる方向示す矢印を描画します。(矢印は斜面下側方向を示します)
危険斜面の判定や避難経路の検討の際活用できます。
広範囲の判定もスピーディーに処理でき、3D表示と合わせて地形が把握できます。
主題図作成機能
主題図作成機能は、ある特定の条件を与えて条件に合致したオブジェクトを強調したり色分け表示する機能です。
主題図はTCLEXGAUがサポートするクエリ作成機能により自由に作成・保存することができます。
プロパティ
地域情報の参照
都市計画図では様々な計画領域が重なり合っています。この機能は、マウスで指示した地点の全ての都市計画情報を参照します。
オブジェクトセレクション
マウス操作により地図上でオブジェクトをセレクションする機能です。単一セレクション(インサイド/オーバーラップ)と範囲指定(矩形・多角形・円形)による多重セレクションがあります。この機能は、図形編集を行ったり、プロパティウィンドウやセレクションシートでプロパティを参照・更新・集計する場合などに利用されます。
プロパティウィンドウ
プロパティウィンドウは、セレクションしたオブジェクトのプロパティを参照・編集します。
また、HTMLフォームウィンドウ作成機能もサポートされています。
セレクションシート
セレクションされているオブジェクトをリスト表示する機能です。位置検索・全体領域表示・点滅表示・属性表示・Excel出力・ソート・絞込み検索・合計/最大/最小/平均値表示などの操作が行えます。
プロパティバルーン
オブジェクトにマウスを近づける操作で、プロパティを吹き出し形式で参照します。
図面出力
都市計画図
防災計画図・索引図・一般図を出力します。印刷時の凡例は、ビュータブの状態に従い生成されます。このためレイヤの表示形式を変えた場合も再度印刷を実行するだけで最新の状態の凡例が適用されます。
任意図
任意図面は、自由な範囲,縮尺で作成される図面のことをいいます。
出力する用紙サイズおよびスケールを選択し、地図上で任意の出力位置を指示することで作成・印刷できます。また、地図に出力する項目は、定型図と同様に自由に設定できます。
なお、任意図作成中に回転角を与えることにより、回転印刷が行えます。
路線図
道路や線状施設の線状施設の傾きに合わせて、図面を回転印刷する機能です。
印刷図郭は、指示した線状施設やライン作成操作により自動生成され、保存/読込も可能です。
レイアウタ
図面や調書の作成をサポートするツールです。複数の地図や画像・その他地図に関連するデジタル情報をひとつの図面内に自由に配置して図面を作成することもできます。
この機能は、計画・設計図面や現場報告書、プレゼンテーションなど、業務の目的に即応した図面を作成・印刷する場合に適しています。
一度作成したレイアウトは保存・呼び出しすることができるので、後に同様の業務が発生した時に再利用することが可能です。
図面・調書プレビュー表示
個別調書や集計調書・各種図面などをプリンタやプロッタに出力する前に、画面上で印刷イメージを確認するための機能です。
プレビューウィンドウでも、マップウィンドウ同様の表示操作が行えます。
集計・調書出力
建物現況把握
基礎調査の情報をもとに、建物面積の集計や件数の集計を行ないます。
集計調書
集計調書では単に選択された施設の合計値を求めるだけではな・ュ、表の縦軸・横軸に任意の属性項目を設定してクロス集計を行い、集計調書として出力します。また、CSVにも出力可能ですのでExcelで利用できます。
個別調書
個別調書を作成・出力します。
個別調書には文字や数字だけではなく、場所を示す地図や図面・書類などの画像情報、ユーザーが書いた注記なども同じ紙面に出力することができます。
要支援者避難計画支援
要支援者避難計画支援
地域の手助けが必要な要支援者の避難の計画の立案を支援します。
災害時、避難状況の管理を行います。
要支援者避難先登録
災害時、避難状況の管理を行います。
要支援者の所在地のシンボルを入力すると近隣避難所が自動選択され避難先として登録されます。
避難先を変更するとシンボルも自動的に移動します。
要支援者避難経路
予定されている避難経路を表示して、全体計画に役立てます。
経路単位で個別に表示の制御が行えます。また、避難経路は複数登録可能です。
要支援者所在確認
災害時、地域の手助けが必要な要支援者の避難状況の管理を行います。
避難先において、また所在地において、要支援者の所在確認属性変更に連動してシンボルが変化します。
検索機能
住所検索
住所を指定して位置を検索します。行政界データ・建物データ・住宅地図データなどにより可能なところまで検索します。
住所検索は、タッチパネルに対応しており、画面遷移等は、ユーザーが自由に設定することができます。
建物検索
建物名称を指定して、建物を検索します。
目標物検索
ユーザーが登録した目標物を検索します。また、建物データから目標物データを自動作成する機能もあります。
目標物検索は、タッチパネルに対応しており、画面遷移等は、ユーザーが自由に設定することができます。
全国地名検索
条件検索・集計
クエリ(質問・問い合わせ条件)を設定し、条件に該当するオブジェクトを検索する機能です。都市計画システムでは、定義されている全てのフィールドに対して条件設定が可能です。また、複雑な検索条件も随時絞り込みを行うことで検索結果を得ることができます。
実行結果によって抽出されたオブジェクト群はリスト表示され、主題図の出力・調書の出力(個別調書や集計調書)等に活用されます。
クエリの作成・登録
単一・複数クラスのクエリを作成し、登録する機能です。
クエリ対象はデータベース・ローカル・セレクション(絞り込み)・領域内・メモリ、結果はセレクション・色分け・メモリです。
検索条件は、全てのフィールドの他、レイヤ・図形ID・長さ・面積・座標値などの要素も設定できます。また、ここでは、実行時にユーザーが条件を入力できるパラメータクエリ・連結クエリ・色分図などが作成できます。色分の場合は凡例を自動作成します。
実行後には、結果のオブジェクトに対しさらにさまざまな結果操作が行えます。
ファイリング
ファイリング機能
オブジェクトには、ワープロ・表計算・画像・音声・ CADなど、あらゆるタイプのデータファイルや、URLをリンクさせることができます。
オブジェクトをクリックする操作で、ファイルの表示ソフトを自動起動し、閲覧・編集が行えます。
イメージ貼付
オブジェクトにリンクされたイメージファイルは、そのイメージをマップに直接貼り付けることができます。
入力・編集・データ更新
入力機能
入力オブジェクト
- ポリゴン(ホール・島地)
- ライン
- シンボル
- テキスト
- オルソ画像
操作性
■座標値キー入力ダイアログ
■作図中に、ズーミング・パンニング・ズーミング等の表示操作や、既存施設のプロパティ参照が随時割込んで行えます。
■頂点入力アンドゥ機能・補助線作図・スナップ(ポイント・ライン・センター・グリッド)などの入力補助機能が用意されています。
編集機能
座標移動(ベクトル標定)
標定点を入力し、オブジェクト(群)の座標の移動を行います。標定が複数の場合には、ヘルマート変換が行われます。
セレクションロック設定
オブジェクトに対するセレクションロックの変更を行います。
レイヤ移動
他GISで作成しインポートされた地形等を、別のレイヤに振り替えます。
プロパティインポート
クラスごとに作成されたテキストファイルからプロパティをインポートします。
頂点の編集
オブジェクトの頂点を追加・移動・削除します。
ポリゴン分割・ポリゴン結合
削除・回転・移動・コピー・カット・貼付
アンドゥ・リドゥ
インポート・エクスポート
ラスタマップインポート機能
ラスタマップ(BMP・Tiff・JPEG・Png)は、矩形範囲の左下と右上を入力、ラスタファイルを選択して、インポートします。
東西南北のスケーリングと、アフィン変換により画像変換してインポートする機能を提供しています。
トリミング
ラスタ地図は、整飾部や余白部を除去して地図領域のみのデータにトリミングします。
インポート
インポート機能では、設定した座標系とインポートするマップの座標系が異なる場合には、座標変換を行います。
- DM
- DXF
- SIMA
- GeoConcept
- CSV(TCLEXGAU)
- Shape
- 数値地図2500
- 標高メッシュ
- TWF/TIF
- JGW/JPG
- JPW/JPG
- BPW/BMP
- BMW/BMP
- GeoTiff
- EXIF
※ゼンリン住宅地図(ZmapTOWNU)は、弊社での変換作業となります。
エクスポート
- DM
- DXF
- Shape
- SIMA
- CSV交換フォーマット
設定・ファイル操作
環境設定ファイル
ひな形の指定・座標系の指定・論理スケール・ユーザー権限・ロードするXMLファイル・初期状態・サーバーマップの自動オープン設定などはXMLの記述により作成されます。
履歴管理
サーバーにアップロードする際に、オブジェクトの変更前の状態が別マップファイルに抜き出されて保存されます。
その他設定・ファイル操作に関する機能
- クラス/レイヤ/プロパテイ/シンボル/スタイル設定
- XMLロード/保存
- マップファイルのロード/保存
- マップファイルのダイレクト編集
- サーバーマップの保存(/自動ロード設定)
- サーバーマップのダイレクト編集
- サーバーマップの差分ファイル経由編集
- 検索データの自動作成
- 別マップファイルへの履歴管理 他
その他の機能
オブジェクト解析
セレクションしたオブジェクトの、システムプロパティを参照する機能です。
面積計算・距離計算
オブジェクトの面積や距離・角度等をツールバーに表示する機能です。
マップ解析
指定したマップの、マップタイプ・座標系・オブジェクト数等の情報を表示します。
ポジション登録
マップウィンドウに表示されている状態(スケール・位置)を分類して登録する機能です。
バッファゾーン
既存のオブジェクト群または作図したオブジェクトに幅(ポイントの場合は半径)を与えることによって新たな範囲(バッファゾーン)を生成する機能です。生成したバッファゾーンは、その範囲内に含まれるオブジェクトを集計する場合などに利用されます。
マップ画像エクスポート
地図表示状態からラスタ地図を作成、マップファイルとして格納します。
最短経路検索
マップクラスXMLで提供(最短経路検索.XML)。道路中心レイヤ名を指定(交差点で切断された端点接続ライン)し、最短経路を検索表示します(到達範囲検索・交通条件設定機能については拡張予定です)。
サーバーライセンス
サーバーライセンス
サーバーライセンスにより、閲覧機能(上記機能のうちファイルに書き込む機能やイ・塔|ートを除く)はクライアントフリーとなります。また、次の機能が利用できます。
- 編集排他制御
- マップファイルからマップHTMLファイルの自動作成
- マップHTMLをイントラネット/インターネット環境で表示
なお、ネットワークサーバーでもWebサーバーでも、特別な設定やインストール操作は不要です。
WebC/Sライセンス
WebC/Sライセンスにより、インターネット/イントラネットでのクライアント/サーバーを実現します。サーバーライセンスがインストールされているマシンでのみ利用可能です。
動作環境
クライアント
OS | Windows10/11 |
CPU | 1GHz以上(推奨) |
メモリ | 4GB以上(推奨) |
ブラウザ | InternetExplorer11/Edge(IEモード) |
通信実効速度 | 8Mbps以上(推奨) |
ディスプレイ | カラーパレット65536色・ネ上 解像度/1024*768(推奨) |
マウス | ホイール付きマウス |
サーバー
Webサーバー | Windows(IIS) UNIX(APACHE) |
ネットワーク サーバー |
Windows |
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