TCLEXGAUの概要
TCLEXGAU(ティクレックスガウ)は、クライアント/サーバー方式のWeb-GISです。
なぜWebGISにしないのですか?
- 見る人の分のソフトを買わなきゃいけないんでしょ?
- サーバー高いし開発する人いないし…
- Webって機能が限定されちゃうよね。
- サーバー管理が大変そう…特別な技術がいるんでしょ。
いいえ。WebGISへの高いハードルは、TCLEXGAUにはありません。
- ソフト導入コスト
- DBMSなどの、他のソフトウエアを購入したりインストールする必要はありません。
- ハード導入コスト
- サーバーへの負荷は最小限ですので、高価なサーバーを購入する必要はありません。レンタルサーバーでもWebGISを構成できます。
- データ作成コスト
- Web公開用のデータを特に作成する必要はありません。そのままで公開できます(ベクトルデータ配信)。
- 開発コスト
- 豊富なアプリケーションが提供されています。開発はアプリケーションのカスタマイズから始めることができます。
- 管理・運用コスト
- サーバー集中管理方式です。ソフトウエアもユーザーデータも、共にサーバー側で集中管理します。
TCLEXGAUの特長
- Web対応・クライアント/サーバー対応
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TCLEXGAUは、生まれながらにしてWeb対応・クライアント/サーバー対応です。したがって、デスクトップアプリケーションとしての運用からWebGISへと発展させる際に、ソフト、データ共に変更を加える必要ががありません。
運用形態には3種類あります。@デスクトップアプリケーション(スタンドアロン)として、Aクライアント/サーバーシステムとして、Bイントラネット/インターネット環境でのWebアプリケーションとして、の3種があります。 そして、3種の運用形態は、それぞれの機能を融合した中間的な形態も可能です。 例えば、@とAの融合には、「データを共有したデスクトップアプリケーション」としての運用があり、 AとBの融合には「Webクライアントも入力編集ができる」形態があります。
- 統合型のコンセプトで設計
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TCLEXGAUアプリケーションには下水道・上水道・土地・道路等の「業務アプリケーション」があります。そして、それらのアプリケーションは担当部署内だけでなく、他部署のデータも見れるように工夫されています。各アプリケーションとデータは、ひとつのサーバーに集中させることも、分散させることもできます。
例えば下水道部では下水道管理アプリケーションを使用して下水道台帳を見たり、更新作業を行いますが、同時に上水道台帳も重ね表示することができます。つまり相互閲覧の仕組みが提供されているのであり、これが「統合型のコンセプトで設計されている」ということです。
- ユーザー権限制御
- 統合型に発展させるとき、避けて通れないのは、ユーザー認証に基づく権限設定です。自分の部署が管理する台帳データは、他部署の部員が閲覧することは許しても、修正は禁止しなければなりません。TCLEXGAUには、データごとに閲覧できるユーザー・修正できるユーザーを指定できる仕組みが提供されています。
- 例えば下水道のマンホールデータに「下水道部員のみが修正できて、下水道部員以外は閲覧することしかできない」というアクセス権限を持たせることができます。このようなアクセス権限設定はXMLファイルに記述することで行います。ファイル単位ではなく、データ項目単位でこのようなアクセス権限が設定できるので、細かな設定が可能です。
- 複数のサーバーからマップ配信
- 相互閲覧を実現するために、他部署のデータを自分のPCにコピーする必要はありません。それではディスクの無駄使いになりますし、何よりも最新のデータではなくなります。
- TCLEXGAUでは、他部署データの所在を設定するだけで表示することができます。他部署のデータを格納したPCがネットワーク(LANまたはインターネット)上にありさえすれば良いのです。他部署のデータを自分のデータに重ね表示する処理は、ブラウザが行ってくれます。
- データ活用手段の配信
- XMLにて色分けやクエリなどの手続きも配信可能です。
- TCLEXGAUでの相互閲覧とは、単に地図を見るだけのことではありません。属性データを見る・検索する・色分け表示する・整飾付き図面を印刷する...等のことを含んだ概念です。他部署、他アプリケーションの「データ活用手段」がXMLファイルによりデータとともに配信される仕組みが「高度な閲覧」を可能にしています。
このような仕組みは「スケーラブルな統合型」を実現します。最初から全てのデータを準備せずとも、順々にデータを整備しながら道路台帳・土地台帳・上下水台帳を扱えるように成長させていくことができるのです。
複雑で巨大なGISを構築するには時間がかかります。だからといって、計画に着手してから使い始めるまでに数年かかってしまう、というのもいけません。データを整備した順にその利用を開始することが大切です。
- 電子国土地図の利用と電子国土でのデータ配信・表示
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公共座標系に変換しながら、電子国土地図を表示することができます。
- 座標変換
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旧測地系と新測地系の座標変換がリアルタイム処理で提供されています (新旧データの重ね合わせ可能)。 国土地理院のTKY2JGDプログラムを、処理速度を向上させたもとで使用します。 JGD2011への対応に合わせて、将来の地殻変動に対応する座標変換にも対応します(地震後に国土地理院から公開されるであろうparファイルのファイル名を指定しての変換機能)。
- 外部DBとの接続
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ODBC接続で、外部DBMSと連携することが可能です。外部DBのレコードをTCLEXGAUオブジェクトのプロパテとして参照できます。入力修正も可能です。
- タイルマップ方式による表示の高速化
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マップデータは、ユーザーが指定するサイズ(m及び秒単位)で分割し、タイルマップとしてサーバーに格納します。境界を横断する図形は、切断も重複もされずにクライアントに配信されます。また、表示スケールによる自動ローディングの指定が行えます。
- クラス定義
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属性定義・レイヤ・シンボル・特殊線・フォームウインドウ・プロパティバルーン・イベント処理、等をXMLファイルに記述することにより定義できます。
- カスタマイズ
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XMLへの記述がカスタマイズ/ローカライズの主な作業です。
詳細につきましては技術情報をご覧ください。
ライセンス
TCLEXGAUのご利用にあたっては、運用形態に対応したライセンスをご購入頂く必要があります。ライセンスには下記の3種があります。運用規模を拡大するときに追加購入して頂く方式です。データ整備期間→全庁利用→出先機関での利用・市民公開へと発展させる節目でご購入頂くことができます。GAU_APP ─ クライアントライセンス
クライアントライセンスはデスクトップアプリケーションとしてご利用頂くときに必要なライセンスです。アプリケーション単位です。このライセンスは運用するPCにインストールします。
GAU-SVR ─ サーバーライセンス
このライセンスにより、インターネット/イントラネットでの運用が可能となり、かつ、閲覧に限りますが、利用者数無制限となります(※入力・修正操作にはクライアント側に上述のクライアントライセンスが必要です。ただし、ファイリング機能での入力についてはこの限りではありません。)
サーバーライセンスはサーバー機にインストールします。サーバーライセンスはcpu単位のライセンスですので、アプリケーション単位でご購入して頂く必要はありません。このライセンスにはGAU-Mobileの利用権も含まれています。
Web-C/Sライセンス
入力・編集クライアント数を無制限とするライセンスです。
このライセンスはGAU-SVRライセンスとペアでサーバー機にインストールします。Webクライアントでの入力・修正も可能にするため、Webサーバーのバックエンドシステムとして、GAU-RMDBやGAU-Ajaxのサービスプログラムが提供されます。
このライセンスにはGauAndyの利用権も含まれています。