雨水汚水流量計算プラグイン ─ GAU_Ryu
雨水汚水流量計算プラグインGAU_Ryuは、GAUGE Web下水道管理システムのプラグインです。
下水道台帳データから、流量モデルを自動で作成します。計算結果について、計算書(Excel出力)や色分図等で評価が行えます。
流量モデル作成
台帳データ変換
下水道台帳データが整備されている場合は、自動変換機能により流量モデルを作成することが可能です。
インポートは、対象範囲内の管渠を排除区分・処理区・処理分区・路線番号(未入力時は施設番号)でグルーピングし、1流量モデルとして作成します。そのグループのネットワークから上下流の人孔情報を得ます。
作図機能
台帳データが存在しない場合や新設などのシミュレーションを行うためにモデルの作図が行えます。作図データは自動変換モデルと同様の扱いとなります。
また、作図図形の位置や路線情報より、管渠情報をインポートする機能もあります。
モデル変換レポート
対象の管路でありながら、モデルへ変換が行えなかったオブジェクトはリストされます。
修正を行わない場合は、別ネットワークとして計算されます。
汚水・雨水流量計算
計算条件の設定
各モデルに対する条件設定のほか、流量計算式(マニング式/クッター式)や単位面積など計算実行ごとに変更できる項目もあります。実流量(使用水量)を利用した汚水流量計算を行う場合には、時間係数などの設定も行えます。
雨水
雨水の流出量は合理式により算定しており、その設定も行えます。
汚水
口排水量を流量計算に用いるために、点投入の設定が行えます。排水量の加算を行う流量モデルを指示して作図し、排水量属性を与えます。
計算
口範囲(処理分区等)を限定して、流量計算を行います。流量計算の結果は、各属性に反映されます。
計算書出力
流量計算後、計算書をdBASE IV(.dbf)に出力することができます。Microsoft Excelなどで参照することができます。
※バージョンによりご覧いただけない場合があります
色分表示
計算結果は、集計や色分け図作成など基本機能により評価が行えます。また、モデルの線幅をダイナミックに変更し、広範囲での印刷等の表示調整が行えます。
■満管に対する流量比
■設計に対する余裕率
満管検索(雨水)
降雨強度式を満管の流量モデルが算出されるまで順に実行します。満管となった流量モデルのうち最も早いものを選択します。
その他の機能
管路情報の取得
流量モデルの作図において、作図図形の座標から、路線番号や管渠構造などの管路情報を取得することができます。
排水区割の作図
排水区割は基本機能から作図が行えます。流量モデルと対応させるためには、排除区分・処理区・処理分区(雨水は排水区)・路線番号が必要です。
排水区割の作図
作図後の排水面積は図形情報から設定されています。属性ウィンドウから、現在値(形状から算出された面積)が得られます。
また、更新時に、路線番号などで対応する流量モデルが検索された場合に、モデルに面積を反映するかどうかを選択します。
加重平均の算出
雨水の区割の場合、加重平均値をモデルに反映できます。また、面積と加重の合計値のチェックも更新時に行います。
流量計算フロー
1.台帳データをロード
台帳データが無い場合は2項からです。
2.台帳データより流量モデルを作成
作図または台帳データから自動生成
3.排水区割情報の設定
区割の作成または流量モデルに条件設定
4.流量計算条件の設定
汚水流量計算 汚水量の設定が必要です。
5.流量計算の実行
データチェックが行われてから、計算が実行されます。
6.図形更新
計算結果は、自動的に各モデルに反映されます。
7.評価・出力
色分け表示などで、計算結果がマップ上で確認できます。
計算結果をファイル出力(dBASE)することもできます。
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